kemu_kara09’s diary

特筆だらけ

リネン+無糖レモンティー(原液)=推し香水

三むそ諸葛誕はクリーニングしたてのワイシャツに、お高い無糖レモンティー(原液)をこぼしたような香りがする(個人調べ)

 

タイトルの通りである。今日はこれだけ覚えて帰ってもらえれば良い。

これは一介のオタクが推し香水を注文した忘備録である。

本文はテンションが冷めやらぬうちに所感を書き留めたものだが、もし推し香水を注文しようか迷っている人々の一助になるなら幸いである。

なお多少の表記ゆれや名称表記については多少ご勘弁願いたい。

 

【きっかけ】

GWの陽気にあてられて、推し香水を注文した。

scently.jp

いわゆる自由記述をして注文できるタイプである。

評判いわく「本人が纏っていそうな香りイメージというより、ファン各々が考える『ぼくのかんがえたさいきょうの推し』概念を香水へ仕立てていくのが持ち味」とのことで、ここへ決めた。

 

この記事を読んでいる三むそユーザーならご存じのとおり、三むそは限られた武将がグッズの大半を担っている。

それはそうだ。今やプレイアブルPC94人の大所帯である。

自分の推しは主に3人いるのだが、その中で最古の推しである諸葛誕は初登場シリーズ(6)の頃以来ほぼグッズは無い。晋勢全員が出るようなカレンダー等で一員として出てくるに留まっている。それだけでも恵まれてはいる。

なにがグッズだ供給だ、戌年には公式年賀ページでセンターになったしLINEスタンプにも一応枠がある。これだけで充分じゃないか。そう思う方々も多いだろう。

 

充分ではないのだ。

オタクの欲望は条件下において底なしである。

汝求めよ、さらば与えられん。どぅいっとゆあせるふ!!!!

某彗星の魔女でだって言っていた。「逃げれば一つ、進めば二つ」と。最近の展開的に色々フラグな気はするがヨシ!

ということで多分世界に2~3人は先駆者がいるかもしれない、諸葛誕概念の香水を注文することにしたのである。

 

【オーダー記入】

今回は普段使いのしやすさではなくキャラ概念を優先する選択肢を選んだ。

実際のオーダーシートは公式サイトにレポ漫画やフォームがあるので見てもらえばよいかと思う。

だが年齢や似合いそうな飲み物、誕生月や「本人の色気ってどの程度あります?」とまで聞かれるので面白い。

年齢?外見年齢なんて4以降設定見たことがないんだが…?24~6歳くらいでどうだろうか。

飲み物…?鉄観音みたいな青茶が良い!酒豪でもなさそうだし甘党でもなさそうだし、でも水オンリーって程ストイックでもないだろう。誕生月……?死んだ年月日なら出てくるぞ。

色気?!ややあり…いや嘘だわあまり感じられないです(0~5段階中、2を選んだ)

※余談だが5段階目は「色気の塊」という表記になっている。法正を再現してみたい方はぜひやってみてほしい。

 

そして性格などを書く欄の一文に固まった。

「本人の第一印象とまわりからは見えにくい隠された面を教えてください(意訳)」

 

全然隠れてないときはどうすればいいんだろうか。大体出てる。

やっぱ親愛台詞の「思いっきり頼む」なあのくだりは「隠れている」と言えるだろうか。

でも親愛とはいえ他人に見せてる時点で隠れてはなくない????個人的には6でまだキャラ付けがやや曖昧な頃のクロニクル親愛台詞が好きです。愛情も良いけど信頼されてぇ……

この部分でしこたま悩んでメモ帳で書いては消しを繰り返していた。

推し、真剣に言語化しようとすると中々言葉が出てこない。いかに普段twitte●で脊髄反射で喋っているのかが露呈した瞬間である。

 

こうして最後、どこに書いて良いのか分からんもののダメもとで書いてみようと思った言葉を付け足す。

「興味が薄いことも相まって香水みたいな浮ついたものは付けてなかった推しが、盲信している上司から『お前も1つくらい(香を)持ったらどうだ?』と言われ、『華美なオシャレや流行に傾倒する気はないが、上司もあぁ言っていたし身だしなみの一環として……』と四苦八苦して選んだ香りがいいです」

「華やかさより清潔感・潔癖感がある、オフィシャルな場に出てもくどくないのだといいなと思います……!」

改めて読み直すと面倒くさいオーダーである。厄介シチュエーションオタク。

でも逃げれば一つ、進めば二つだからさ。こういうの今回限りにするから許してほしい。

ちなみになんでこんなシチュエーションになったかと言えば、「こういう状況でなければ諸葛誕ってそもそも香水の香りしないのでは……?」という更なる厄介発想からである。堅物真面目なことだからそんなん無限に石鹸と整髪料(+擦った墨?)の匂いで終わってしまう……!私はもっとこう、他人の解釈でできあがる私の知らない諸葛誕の可能性を知りたいんだ!!

今回限りにするから勘弁してほしい。

 

【香水到着~実際】

注文してから約2週間が経った。

元から1ヶ月~2ヵ月程かかると聞いていたので、まぁ7月前に届くだろうと構えていた今日、メールボックスを覗いたら注文店からメールが来ているではないか。

 

『ご注文の品発送のお知らせ(昨日日付)』

 

は?昨日?!?!昨日このメールが?!?!?つまり家帰ったら届いている?!?!?

日中に確認したのでもうウッキウキである。

どんな香りに仕上がっているんだろう?全然想像付かん。はよ帰らな!

足取りが軽すぎたせいで一駅分余計に歩いて家路に付いた。

 

わ~~~~~届いてる~~~~!!!!

帰宅後、所用でコンビニへ再度出向かねばならないことよりも好奇心が勝った。

ちょっとだけ…出かける前に開けるだけ……。

わ~~~~!!!!!あ、あるーーーー!!!!

オーダーで書いたイメージカラー三色がプリントされたレターとアトマイザーが鎮座していた。可愛い。

ちなみに色は白(本人っぽい色①)・つゆ草色(軍勢カラー兼本人っぽい色②)・クロームオレンジ(緋煌扇イメージ)にした。実際可愛い。

で、出かける前に解説レター読むだけ読んでから……。

 

「生真面目で神経質そうな、インテリ憲兵のような取っつきづらい雰囲気」、「視野が狭い堅物」というご回答から彼は近寄りがたい方であるという印象を受けました。

トップノートで感じられるレモンはシャープでほろ苦い香りが特徴的で、枝にはトゲがあります。そして思慮分別という花言葉からも彼の印象にピッタリであると考えました

 

ほわ~~~~~~!!!!!!!!??!?!?思慮分別ーーーー!?!?

もうこの一文を見て即行ワンプッシュした。

 

うわマジいい匂いする!!!!!!!

え…待って…でもなんかこれレモンの甘酸っぱい匂いってわけじゃない……。なんか木みたいな匂いもするし石鹸みたいな匂いもするし……え……なに……??絶対どっかで嗅いだことある……芳香剤ではない形で嗅いだことあってほしい。

こうして転げたあと続きを読む。

「一族に恥じぬ自分でありたい」、「一族や世間に『正しい』『相応しい』と思われる自分でありたい」という内容から、彼は熱い思いを持っており、これが彼をより魅力的にしていると感じました。

熱い思い~~~~~~!!!!!!!?

もうここで嬉しさと爆笑とあれやこれやで膝から崩れて滅茶苦茶笑った。

司馬懿が高笑いしているとき、単純におかしくて笑ってるというよりもこんな「は~~そうきたか~~~~!!!!」というアハ体験に近い、納得の感情が乗ってるんじゃなかろうか。まさにそういう感覚である。

「熱い思い」とは言い得て妙。

自意識の高さと卑屈さの同居する激情家・カッとなって意見が対立した味方を殺した、というネガティブ面は匠の手によって華麗にポジティブになっていた。

凄い、解説レターだけ見ると超いい人に見える!!最高(諸葛誕はいい人ではあるが色んな情勢や立場や自意識や性格で不器用なことになっている人物だと思っているのでこういう書き方になっている)

この熱い思い要素はカルダモンという形で昇華されている。

カルダモンってカレーのイメージしかない。調べたらチャイとか焼き菓子にも合うそうな。スーッとしている加減が花椒にも似ている……ような気がする。

花言葉は「燃える思い」だそうです。可愛い~~~~!

 

そしてここで前述の「盲信する上司に言われて、四苦八苦しながら選んだような、潔癖感や清潔感があってオフィシャルな場に出ても違和感ない奴が良いです!」という寝言を覚えているだろうか。

最高にそれ~~~~~~!!!!!

解るよ……清潔感と言えば石鹸や洗剤、洗い立てのリネンの香りだもんね……。

石鹸の匂いの正体はどうやらアルデヒドというらしい。クラシカルな石鹸やリネンのイメージにも使われるそうで。最高か????クラシカルな石鹸だよ!!甘くてフローラルな石鹸じゃなくて!!超いい。

これに白檀やブラックティー(つまり青茶にも通ずる)、ベルガモット、シダーウッドやタイムの香りも相まって、苦みと清涼感と清潔感が漂ういい香りになっていた。もう実質諸葛誕じゃん。こんな香りさせてる人がいたら次ナンバリング人気投票で上位に食い込むって。

ビター系柑橘や癖の強い白檀の香りか、件のカルダモンの香りか、はたまたテンションの上がりすぎか、少しくらくらしかけたところで我に返る。

まずい。コンビニへ用事を済ませに行こう。香水は時間経過で香りが変化すると書いてあるし。

 

なお加減が分からず虫よけスプレーのノリで2プッシュくらいしたので、ちょっと動いただけでまぁまぁ濃度の高い香りを纏うことになってしまったのは秘密である。

ごめん店員の人やすれちがった人達。

 

【その後~まとめ】

コンビニ帰り、うっかり香水を付けすぎた手を揺らして考える。

今回の香水、例えるならなんの匂いだろうか。

匂いは見知らぬ誰かとの共有が難しい。視覚や聴覚は沢山共有する術があるが、香りに関しては、たまーに「デバイスから香りを出す外部装置ができた」という記事がある程度で、まだまだスマホに搭載されているレベルにまでは普及していない(少なくとも自分の周りではそうである)

でもなぁ。いくら相互フォロワーでも「これ嗅いでくれ」って押しかけるわけにもいかないしなぁ。

そうして自分が人生で嗅いだことのある香りの記憶を総動員させて出た答えが「クリーニングしたシャツ」「お高い無糖レモンティー」であった。

これで正しいのかはよく分からない。白檀やウッド系の香りは本人のオールバックを整えている整髪料の匂いもワンチャンあるかもしれない。あり得る。

ともあれあの堅物が司馬師に言われてあれこれ試したような結果、こんな香りになったんだとしたら最高だなと思った。いいとこ育ちインテリって感じ……。

使われた香料は調べると更に妄想が広がるかもしれない。

ああこの感想をどこかに吐き出したい。140字ではとても足りる気がしない。

 

こうして出来上がったのが本記事である。まさかこんな形ではてなブログを始めるとは思わなかった。

 

【おわりに】

推し香水は前々から評判は聞いていたものの、色々先送りにしていたので、今回頼めて

正解でした。注文して良かった…!悔いはない。

お値段的にもお手頃なので、ハードカバー本一冊買うくらいの感覚で頼んでみてはいかがでしょうか。

記入内容によっては「そんなん全然考えたことなかった」というものもあるかもしれないので、スマホやパソコンのメモ帳などである程度考えまとめておいた方が楽です。

画面の前の君も君だけの推し解釈怪文書を送って推し概念香水を楽しもう!

字数制限はあるので心置きなく書けます。バイト数も安心です。

Scently様本当にありがとうございました……!

 

三むそ諸葛誕、植物系整髪料とクリーニングしたてのワイシャツに、お高い無糖レモンティー(原液)をこぼしたような香りがする(当社概念)

マジ最高。